日本経済を支えている中小企業、リスクを取って独立した個人事業者、また、そこで働く従業員やスタッフ、それぞれが社会の一員であり、社会との関わりを持って仕事をしています。みんなが、自分のところだけ業績が良ければ、下請けや仕入れ業者はどうでもいい、といった考えになったら、この社会の将来はとても寂しいものになると思います。でも、ここのところ、そういった傾向が目につき、消費者は安くてお得なものを求め、提供する側は無理に価格を下げ、下請けや仕入れ業者に値引きを求め、従業員の給与や賞与を極力抑えて経営を何とか維持する。いわゆるデフレ経済で行きつくところ、誰も幸せにならない。そんな社会をこれからの日本を担っていく子供たちに向かって、『夢と希望をもって生きなさい』と胸を張って言えるでしょうか。
私たち税理士は、中小企業の経営者や個人事業者にとって最も身近な、会計、税務、経営の相談者になる国家資格を与えられた職業人です。もっともっと勉強して、経験を積んで、クライアントのお客様や社会全体に、出会えた人と人の結びつきに感謝の気持ちを持って、『できるだけのことをする』という思考ではなく、その先の『すべきことをする』プロフェッショナルでありたい。
私たち税理士から明るい日本を造ること、大げさに聞こえるかもしれないことが、必ずできるはずだし、『今、すべきこと』だと信じています。
さくら会計税務研究会は、税理士をはじめとする職業会計人とそのスタッフ、会社経営者や会計、財務、税務の担当者に向けて、改正税法や会計基準の変更に対応し、また高度な会計税務の知識を必要とするM&Aや国際税務といった幅広い会計分野において、適切な会計処理、税務申告の知識習得に役立つ、セミナーの実施や情報発信ができる会計税務のシンクタンクを目指します。また、同じ志を持つ税理士、会計士、弁護士、司法書士、行政書士の仲間が集まり、幅広い専門性を生かした高度な知識で、日本の中小企業を支える存在になることを目指します。
当会の趣旨に賛同して頂ける士業の先生方に入会のお願いをして、毎月の定例会や親睦会を実施し、年2回程度の会員特別セミナーや一般向けのセミナーを予定しています。発足したばかりの会ですので、今後の活動方針などについて積極的に参加頂ける方と一緒に当会を育てていきたいと考えています。